About
ゲバルト団体
「暴力の問題、さらにはテロリズムの問題は、前世紀以来、帝国主義の暴力に対する反応として、様々な形式で、革命運動や労働者運動を煽動し続けた。」
ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリ
『Le pire moyen de faire Europe』 (ヨーロッパをつくる最悪の方法)、1977年
ゲバルト団体は、2023年5月に東京で設立された芸術的・政治的団体である。
団体の名前は、1960年代の日本における、ドイツ語の「Gewalt」の解釈に由来する。この文脈では、「ゲバルト」は、「暴力」と呼ばれる制度への反動、つまり、「反暴力」を意味する語である。キュレーションの集団として構想されたゲバルト団体は、積極的参画の芸術実践や革命運動の歴史、アクション・行動・行為、ゲリラ、儀式、暴動、デモ、市民的不服従、共同体などの反乱の現代的な様式を研究するためのプラットフォームでもある。
ゲバルト団体は、プロレタリアの伝統を受け継ぎ、世界中の被抑圧者と連帯し、市場の論理に対抗して、反資本主義的な現代アートのビジョンを擁護する。
そして我々は、直接行動としての美学を、象徴的な武器としての芸術を、要求する。

ゲバルト団体のメンバー
タルバ
アレクサンドル
タルバ
アレクサンドル
カビール系のフランス人・アルジェリア人の研究者・キュレーター。パリ第8大学にて博士号(美学)を取得、2024年から2025年まで客員研究員として東京大学総合文化研究科超域文化専攻表象文化論研究室に在籍。博士論文のタイトルは「虚の記憶のイメージ : 日本における原子力時代の技術批判の美学について」。資本世への問いかけを通して、戦後美術・現代アートにおける原爆の表象と経済・技術的合理性の批判、及び被爆者の記憶と反核ラディカリズムの関係性について考察している。ジル・ドゥルーズ、ギュンター・アンダース、シモーヌ・ヴェイユなどに影響を受け、バーチャルという概念、無政府主義の哲学、革命運動の歴史についても研究対象としている。
メールアドレス: alexandre.taalba[at]gewaltdantai.com
平居
香子
1995年、香川県出身。東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース博士課程在籍中。専門は、1960~80年代の日本の現代舞踊。
「日本」という組織的な概念を、舞踊家や批評家が実践のなかで具体的に生成していく過程に惹かれている。
また、アートコーディネーターとして、舞台芸術を中心に、企画運営およびアーティストのサポートを行う。
アーティストが偶然や運命をつかまえる技術や、日本の現在のアーティストと日本の過去のアーティストとの美学的な継承関係に興味がある。
買い物もネットも大好きだが、自分の労働条件には不満がある。自分の幸福を制限している外部の条件に気が付けるので、暴力やアナキズムについて学んだり、芸術の新しいやり方を教えてもらったり模索したりサポートしたりするのが好き。
メールアドレス: kanoko.hirai[at]gewaltdantai.com
平居
香子
ハルプク
アントワーヌ
ハルプク
アントワーヌ
メールアドレス: antoine.harpke[at]gewaltdantai.com